きいろい青空【完】
「はぁ!?バカにバカって言われたくないもん」
「花恋も相当バカじゃん。花恋に少しでも手出す奴がいたら、殴り飛ばして殺してやる。女でもな。それを分かってないなんて、バカ!!」
きゅんってする。
うちの為・・・それはすごく嬉しい。
「でも一応、颯は受験生なんだし、先生に目付けられてるんだし。ダメだよ、簡単に殴ろうとしちゃあ」
うちの為にと迷惑はかけたくない。
「いいんだよ、そんなの。俺は刹那主義だから」
「なに?それ」
「未来とか過去はどーでもよくって、今この瞬間が良ければいいっていう生き方。だから、俺は今が一番なの」
なんで…こんなに好きなんだろ。
そのまま颯に抱きつく。
「どうしよう、ヤバイ好きっ!!」
「俺も!」
痛いくらいに抱き合った。
好き。
大好き。
本当に好き。
好きなんて2文字じゃ、伝わらないよ?
この好きの大きさ全てを分かってもらいたいんだけどな…
本当に本当に、大好きだからね。
これだけは分かってよ?