きいろい青空【完】



「うち、超ヤダぁぁぁぁぁぁぁぁ」




急に子供みたいにわがままを言いだした花恋。


しかめっ面がすごいことになっている。




「そう言うなって。しょうがないじゃん。な?」



「んーーーーーー!!」



口をとがらせてうつむいた。



「早く行かないと、先生に見つかっちゃうし。ほら、バスから降りて全然なんだよ?早く行かないと…なぁ、瞳も」



「あ、はい…」



花恋がこんなになっている原因は…こいつ。





桜木瞳。
(サクラギヒトミ)




すごい頭は良いんだけど静かな性格で、イジメの標的になっている。



いじめられているから班を組む人がいなくて、じゃんけんで負けて花恋が組むことになったらしい。




で、英斗と美久のために俺らは3人で行動。



…花恋は瞳のことが大嫌いなんだよなぁ~。




「でも行こっ!初めは動物園だよ!!どうやって行くのかなぁ~?」



満面の笑みで俺は問いかけたが…



「……………」



ふたりとも応答ナシ…




こんなので行けるのか!??










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