ハロウィン
けど気配を感じる。
『雅人ー?気付いてるよ?
そこにいるの。』
笑いながらそう言う。
返事は返ってこない。
『雅人ー?』
……!!!!
突然
首筋に感じる温もり、て
え??私かまれてる?!
雅人に甘がみされてる部分が
ゾクゾクする。
『血を分けて下さい、由芽。』
『……やめてってば。』
『じゃあ、はやく紅茶!』
『まって、あと少し。』
『はやくしないと由芽を
食べるよ……??』
少しだけカミを
強くした気がする、のは
気のせい??
そしてさっきのセリフ……
───食べるよ……??
今さら顔が紅潮してきて
しまう。。。
『由芽、可愛い....』
そのひとつ、ひとつの
セリフに酔ってしまいそう。。
──でも平然と幼なじみで
いなきゃいけないんだから。
『はい、紅茶。』
『どーも……。。』
雅人が少しだけ残念そうに
私にはみえた。。
なんでだろう……??でも
深く意味を追求するのは
やめておいた、ただ
なんとなくこの関係に
ヒビが入ってしまいそうだから。