愛コトバ
昨日からなんか変だ。
あたし、美岬の名前出されるといつも通りじゃなくなる。
♪〜♪♪〜♪〜♪〜
「メール?」
「うん」
あたしのケータイは音をたてる。
マナーモードにするの忘れてた。
「誰から誰から〜?」
梨紗ちゃんがあたしのケータイを背後から除きこむ。
知らないメアドが画面上にうつされる。
誰だよ…。
そう思いあたしはメールを開いた。
【やっほ〜純です!登録よろしく〜(^^)v】
あたしはその内容を見終わるとパタンとケータイを閉じた。
だーれーが返信してやるものか。
「純って、昨日のイケメンくん?返信しなくていいのー?」
質問を投げかける梨紗ちゃん。
「別に…あっちが一方的にやってくることだし……」
そう言ってケータイをしまおうとするあたしの手から梨紗ちゃんはスッとケータイを抜き取った。
「えっ…ちょ、梨紗ちゃ…」
返してもらおうと手をのばしてケータイをつかんだ。
ケータイの画面を見ると“送信完了しました”の文字が浮かんでいた。
「へへっ…♪あたし、打つの早いでしょ?」
笑顔を浮かべ楽しそうにあたしを見る。