愛コトバ
「はっ?ちょっと…はめられたってなによ!?」
わけもわからず桐谷純にどんどん引っ張られてく。
「まぁ、メールからして、あれはミヤビちゃんじゃなかったし!有り得るよねぇ」
ちょっと…独り言をぼやいててもわかんないし!
なに言ってるのか意味不明なんだけど…!
結局意味がわからずあたしは桐谷純に引っ張られて来た。
ここは…遊園地。
「ちょっとベタだけど気にしないでね?」
そういってあたしの分まで払い中に入る桐谷純。
「ちょっと、お金!悪いから…」
財布を取り出して返そうとすると、その手を掴んであたしの動きをとめた。
「俺が勝手にやったことだからいーの!そのかわり、今日一日付き合ってもらうからね?……なーんて今更かっ」
常に明るい表情を見せる桐谷純。
「あっ!ねぇ、はめられたって…」
さっきから幾度となく投げかけている質問を再び投げかける。
「なに?気づいてなかったの?」
鈍感だね、って言葉をもらして笑う。
「前のメール、見たら早いんじゃない?」
そう言われて、ケータイを鞄から取り出し受信BOXと送信BOXの両方を見る。