あたしとあんたと本
いつも通りに推理小説を読もうとしたら、本が無くて、誰かが近くに読んでるかなと思い近くをキョロキョロしていたら、ある男の人がその本を読んでいた。
じーっとその人を見ていたら、視線に気がついたのか男の人と目があった。
「!!」
「何か僕に用ですか?」
男の人は、そうあたしに聞いてきた。
あたしはあたふたしていて、何も答える事が出来ずにただペコリと頭を下げて帰っていった。
あたしの心臓はバクバクしていた。
だってあまりにもその男の人が美男子だったから、眼鏡をかけていてあんまり見えなかったけれど、確かに美男子だった。
それからあたしは、その人を見たくて、ほぼ毎日図書館に通った。
今冷静に考えて見れば、ストーカーに近い行為だよね……。