あたしとあんたと本
「おっはよーーーー!!!」
朝から元気よく声をだして後ろから抱き着いてきたのは、明里。
「おはよう」
「朝から柊、相変わらずだね」
「いい加減、やめて欲しいよ…」
「アピールしてんだよ!」
「何を?」
「…鈍感だったか…」
明里の言っている意味が分からなかった。
あたしが、鈍感?
まぁ確かに鈍いけれど……。
というか、アピールって一体何だろう。
考えてみたけれど、分からなかった。
そのあとあたしは明里と話つつ、柊のあの悲しげな顔が気になっていた…。