誰よりも、君がすき。
「...ヤだ。」

「....」


「もう、傷つかない。
芹沢くんのこと、諦める
努力、するから。だから、
『ただの友達』ね?」


最後の言葉は自分自身に
言い聞かせるようなものだった。


「浅野がいーなら俺は別に..」


「うん」


「じゃあ」とひらひら手を振って
私はトイレの個室に
駆け込んだ。


そして

ひたすら泣いた。


泣いて泣いて、

涙を流し終えたら
このキモチも消えてればな、って


そう願ってた。
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