誰よりも、君がすき。
「りかこ、どうした?」


心配そうに青柳が私の
顔を覗き込む。


うわ...近い。


でも青柳でよかった。

林田だったら
こっぴどく叱られてた
だろうな。


「お腹痛くて、
トイレ、行ってました」


「うっわ-...うんこ?」

「きゃはははは。きったねー。
ねえ、けーた?」


私は真っ直ぐに芹沢を
見つめる。


馬鹿にして笑えば
いいじゃない。


むしろその方が、今はラク。

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