誰よりも、君がすき。
よし、謝ろう


私は真っ直ぐにある場所に
向かった。


芹沢の行き先なんて
安易に想像が出来た。

前に
「ピアノを弾くお姉ちゃん」

について嬉しそうに話してた
のを思い出した。


放課後の校舎

オレンジ色の光が
差し込んだ静まり返った
音楽室に私は静かに
足を踏み入れる。

と、見覚えのある

茶色の髪の毛が見えた。

あ、芹沢だ!

そう思ったときだった
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