誰よりも、君がすき。

「もう、なんなのよ」

びしょびしょになった
制服からぽたぽたと雫を
垂らしながら

少しの間昇降口に
腰掛ける。

最寄の駅をでた後、さっき
までふっていなかったはずの
雨。


慌てて走ってきたけど..


もう一度ぬれた自分の身体を
見つめた。

「ねえ、そんなとこで
何やってんの?」


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