誰よりも、君がすき。
硬直して見惚れている私に
“彼”は怪訝そうな表情を
浮かべ、「で、何してんの?」
とさっきよりも大きな声で言った。

「あ、えーっ」

「もーいーや」


...は?


「俺そうやってもじもじ
してるヤツ見ると、
ムカつくんだよね」


イジワルな笑みを浮かべると
そのまま職員室に向かって
言った。


笑ってるはずなのに

目の奥はなぜか冷たくて。
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