誰よりも、君がすき。
「あー!」


突然叫んだお母さんの
甲高い声が耳元に
響く。


「ポチ袋買うの忘れてたわ。
ほらりえちゃんたちにお年玉
あげなきゃいけないのに。」


りえちゃんってのは
小学生の従姉妹。

ちなみにお母さんの妹の
子供。


「りかこ。ちょっと買って
きてよ。」

「え?何で私?卓巳に
行かせなよ。それに、ね?
私一応女の子だから」

「俺パス。お風呂入ったし」

間髪入れず、卓巳がいった。

「...わかったよ。じゃあ
いってきます」


お母さんから500円玉を
受け取り、最寄のコンビニへと
向かった。

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