誰よりも、君がすき。
学校の正門までたどり着くと
白くて冷たいものが私の手のひらに
落ちてきた。

「ひゃっ...」

あまりの冷たさに声をあげた。

....雪だ。

どんどん降って来る雪に
私は一人はしゃいでいた。


「...おい。そんなはしゃいでる
けど時間、大丈夫?」


思いっきりスキップなんか
しゃって。

てっきり誰もいないと思ってた
私は肩をビクッと震わせた。


「え?今なん...」


振り向いた先にいたのは

...芹沢。


「そんな露骨に嫌そうな顔
されるとさすがに傷つくって。」

「そんなつもりじゃ…」


「!?」


再び芹沢のほうを見た私は
呆気にとられる。
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