誰よりも、君がすき。
「ちょっと、何してんの?」
「見たら分かるだろ。
寝てる」
いや、寝てることは
分かるんだけど。
私が言いたいのは…
「馬鹿。」
「馬鹿なほうが楽しいじゃん。
じゃあさ、お前林田みたいに
なりたい?」
今から何十年か後。
林田みたいにだらしない
若者を怒鳴り散らす自分を
想像したら可笑しくて笑えてきた。
「芹沢くんか、林田先生
だったら究極の選択だけどね」
「...ひっでぇ。浅野も
こいよ」
「....」
急に甘い口調になった
芹沢に私は動揺してた。
期待させないでよ。
芹沢は智子の彼氏。
私は結城の彼女。
心の中で何度もそう唱える。