誰よりも、君がすき。
「...なんちゃって。
芹沢くんには智子がいますからねー」


...!?


ふわっとした感触を
おでこに感じる。

芹沢の柔らかい髪の毛が
私の頬をくすぐった。


“シュルッ”

抵抗する暇も与えず、器用に
私のネクタイをとった。


「芹沢くん…?」



この後何が起きるかなんて
想像できてた。


でもいいかな、って。

芹沢ならいいかなって


そう思ってしまったんだ。


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