誰よりも、君がすき。
誰に見られても可笑しくない
学校の正門で。
今から始まろうとする
行為を私は受け入れようとしていた。
芹沢は私の制服のボタンに
指をかけ、
丁寧に一つ一つ外していく。
芹沢の指が私の身体を
なぞる度にくすぐったいけど
凄く気持ちがよくて。
「...浅野?」
不意に芹沢の手が止まり、
不思議そうに私の顔を覗き込んだ。
「ごめん。俺、そんなつもりじゃ」
申し訳なさそうに謝る
芹沢をみて、自分が泣いていることに
初めて気付いた。
心の中で
あの日の新川さんと自分を
重ねていた。
あの日私は新川さんのことを
すごく惨めに思った。
だけど一番惨めなのは。
全てボタンの外された
ブラウスに視線を落とす。
一番惨めなのは
…この私だった。
学校の正門で。
今から始まろうとする
行為を私は受け入れようとしていた。
芹沢は私の制服のボタンに
指をかけ、
丁寧に一つ一つ外していく。
芹沢の指が私の身体を
なぞる度にくすぐったいけど
凄く気持ちがよくて。
「...浅野?」
不意に芹沢の手が止まり、
不思議そうに私の顔を覗き込んだ。
「ごめん。俺、そんなつもりじゃ」
申し訳なさそうに謝る
芹沢をみて、自分が泣いていることに
初めて気付いた。
心の中で
あの日の新川さんと自分を
重ねていた。
あの日私は新川さんのことを
すごく惨めに思った。
だけど一番惨めなのは。
全てボタンの外された
ブラウスに視線を落とす。
一番惨めなのは
…この私だった。