誰よりも、君がすき。
「ねえ、誰でも抱けるわけ
ないっていったよね?」


「ああ。」


じゃあどうして正門で
私を抱こうとしたの?


私は凄くドキドキした。

芹沢くんの指が私に
触れるだけでほんっとに
ドキドキしてた。


でも、芹沢は違ったの?



私の気持ちに気付いて
新川さんのときみたいに
諦めさせようと、したの?



「何でもない。」


聞いてしまったら傷つくのは
自分のような気がして
私は続きの言葉を胸にしまった。



「今日はありがとう。
おやすみなさい」


芹沢の返事を聞かずに私は
家の中に飛び込んだ。



芹沢と私は友達。


それ以上は何も望んじゃ
いけないんだ。
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