誰よりも、君がすき。
「適当にくじでいーんじゃね?」


口を開いた人物に
教室中の視線が集まる。


面倒臭そうに

でも盛岡のために。
クラスをまとめるために
言ったんだって。


私は分かってるよ。


芹沢の一言に先生は
あわててくじを作り始めた。


「り、りかこっ」


芹沢を見ていたから
気付かなかったけど、いつの間にか
隣に結城が来ていた。


冬休み以来一度も言葉を
交わしてなかったから
なんとなく緊張する。
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