アイのうた


の前に須藤さんも誘おう。

「アーイちゃん」

「…いつからあんたはそんな馴れ馴れしいの?」

「ゴメンゴメン」

そんなキツい須藤さんも大好きさっ。友達としてね。


「ドラム見つかるかも。だからアイちゃんもちょっと来てよ」

「悪いけど、アタシにはドラム見つからないほうが好都合だから」

「俺のベースに合わせてみたくないの?」

「…バーカ。自惚れんな。ドラムだけだから」

そう言ってついて来てくれる須藤さん。

最近、彼女がそこまで悪い子じゃないということに気づいた。


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