アイのうた









「ねぇここ、アコギある?」



「須藤さんっ!」

振り向くとそこには須藤さんがいた。


「あるかってきいてんの」


「ありますっ。そこにっ」
俺は部屋の隅のアコギを指差した。

「…〜……」

須藤さんはチューニングを済ませるとデタラメな英語で弾き語りを始めた。


帰国子女だしちゃんとした英語かも。


でもそんなことどうでもいい。






やっぱり俺は彼女の歌声に惚れている。
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