Out-of-Eden―禁断の果実―
乱暴にベットに押し倒されて、私は腕を両方とも掴まれてて身動きが取れなかった。




「めんどくさいって…何だよ」

「ごめんなさい…」

「ふざけんなッ!」



私の顔に振り落とされるユイの拳。



殴られたとこがヒリヒリ痛む。



「ごめんなさい…」

「俺だって必死なんだよ。高いんだよ――て」

「クスリが…?」

「あっああ…」



確かめるように言った。



クスリ代はそんなにすぐなくなるものなのか。




「すぐに…なくなるの?」

「は?」

「クスリ代…」



殴り続けられる中、必死に口を開く。



次の言葉を言った瞬間血の味がした…。



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