Out-of-Eden―禁断の果実―
手に落ちる雪。




掴んでは水になり隙間から落ちる。




私の涙はそんな風には落ちてくれなかった。




なぜか止まっている。きっと不幸がまた舞い戻って飽きれが出ている。




「林檎?」

「ユイ、今日は帰らせて」

「わかった」

「ごめんなさい」

「ゆっくり安めよ?」




家に買えると、私はその光景を無視した。




また増えてる。




不幸が重なるごとに増える。



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