Out-of-Eden―禁断の果実―
ごめんとユイの言葉を期待していたのに返ってきた言葉は



「で?」だった。



軽くユイはお母さんがA病院に居ないことを肯定した。



申し訳ないとか反省している顔は出ていなかった。



「で?――何?私、ユイのお母さんが病気って聞いたからあんな気持ち悪い行為をしてきたんだよ!」



私の涙まじった声は切なく廊下に響く。



「……ねぇ、私はユイの何なの?」

「何って言えない。恋人ってことにしといてくれ」

「私のこと愛してる?…ねぇ答えてよ…」




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