Out-of-Eden―禁断の果実―
【柊斗】



「もう、私には近づかないでください」



そんなの無理に決まってんだろ…。



「はは!柊斗、嫌われちゃったね」

「……」



黙って俺は昴を睨む。



「そんなに睨まないでよ」

「お前、学校何で来た?」

「ん?別に。気まぐれ」

「そうか」



昴がここに来たのは、林檎の監視だろう。



意味もなく昴は学校に来たりはしない。




「――あっ、林檎ちゃん。彼氏じゃなく別の男と歩いてる」

「何ッ?」

「予感的中。林檎ちゃん……あのままだと壊れるよ」

「…わかってる」



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