Out-of-Eden―禁断の果実―




ユイの言葉が薄暗い倉庫で反響する。




お姉ちゃんと付き合うため…




私にお金を貸してほしいと言ったのもお姉ちゃんのため。




お母さんが入院してると嘘ついたのもお姉ちゃんのため。




カラダを売れと言って私を犠牲にしたのもお姉ちゃんのため。




稼ぎが悪いと怒ったり殴ったりするのもお姉ちゃんのため。




記憶をたどると私が苦しいと思えば思うほどお姉ちゃんは綺麗になっていた気がする。




私がカラダを売った数日後にはお姉ちゃんは高いブランドを持っていた。




カラクリのすべて。




ユイとの出会いが鮮明に今…。




思い出された。




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