Out-of-Eden―禁断の果実―




きっと私はわかってた。




ボロボロになってく私。



それに比例して綺麗になっていく姉。




気付くはずなのにいい子で居たい私は




それを見ぬ振りして大丈夫と思わせた。




「だからねユイは私のなの。私のことなーんでも聞いてくれるの」




赤い唇で漏れる言葉が私のココロを抉る。




耳を塞ぎたい。




助けて誰か。




言葉でない喉が渇く。




罪の林檎を食べてから喉がおかしくなったんだ。




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