Out-of-Eden―禁断の果実―
自分で言葉にするとまた自分の情けなさに目頭が熱くなった。
「ユイにも…捨てられました。私にはユイに依存してたんです。でもそれが好きだと錯覚して…ユイに従うことで生きることを実感していた気がします…」
黙って私の話を聞いてくれる柊斗さん。
「ユイに捨てられて、私は何も残りません、ユイはお姉ちゃんが好きだった…んです」
「もう…なにも…」
「それでも…私は」
柊斗さんの言葉を遮る。
「友達がいなくて誰も話しかけない私に話しかけてくれたのもユイです」
たった「付き合って」だったけど
それでも
「世界が変わった気がしたんです。ユイの暴力やユイの欲望を受け入れることで私は生きてると思ったんです。私、おかしい…ですか?」