Out-of-Eden―禁断の果実―
あっ……ヤバイ。




「ネックレス何?」

「えと……」

「誰かにもらったのかよ」

「あ――……うん」




引きずられるようにユイの部屋に押し込まれて、また馬乗りされて殴られる。




本当に私のこと好きなのかな?




私を殴ることで、なんかストレス発散してるような。





私が彼女って感じではなく″何か″を通じて殴っているような気がする。




「痛いよユイ」



顔に手をあてて泣いた。




それでもユイは私を殴り続ける。




お腹そんなに殴ったら子供産めなくなるよ。





「ネックレスはお姉ちゃんの愛用してるブランドでだから買ったの」

「……そうか悪かったな」

「……うん。私もごめんなさい」

「ブランドってどこの?」

「え~と。リーシャって店だよ」




その他にもたくさんあるけどね。




リーシャはお姉ちゃんが昨日時計つけてたマークに書いてあった。




「ふ―ん…リーシャね」

「う、うん。リーシャ可愛くて」

「そうか、今日は返っていいから」





う……帰れってこと?




イヤって言おうとしたらユイは私から退いてテレビをつけてる。




なんか……寂しいな。



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