Out-of-Eden―禁断の果実―
柊斗さんの優しさに惹かれている。
答えがわかった。
柊斗さんのそばに居たい…
柊斗さんは私がそう言ったら、「夢みたいだ」とほほ笑んだ。
「もう一つ噂があるんだが」
「なんですか」
「ここはアダムとイブが禁断の果実を食べたところらしい」
「ここでキスしたら俺ら追放だな」とまったく心配してない顔で目を伏せて私にキスをする。
そして少し離れて耳元で囁いた。
「好きだ」
その言葉に「私も好きです」と言って戸惑いがちに抱きしめた。
秘密の楽園で私たちは罪を犯しました。
その罪は禁断の林檎の味がする甘いキス
FIN