Out-of-Eden―禁断の果実―





毎日お見舞いしても俺のことを思い出してくれなかった。




このままじゃ…




林檎はどこへも行けない。




俺を思い出すまで触れないそう思ったが、




「え…」




触れてしまった。抱きしめてしまった。





「あ…」




「思い出しました」

「ん?」

「本当に自信ないんですけど、この名前だけが思い浮かびました。」

「なんだ」




優しく期待しながら待つ。







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