Out-of-Eden―禁断の果実―
帰りもいつものように柊斗さんが送ってくれた。



私が家に入るまで柊斗さんが見てるような…。




「柊斗さん…?」

「ん?」



優しい顔…。



今日はどうしたんだろう。



いいことでも会ったのかな。



「柊斗さんは彼女さんといるんですか?」

「いねえ」

「そうですか」



柊斗さん彼女とか要らないのかな。



めんどくさいとか…?




「柊斗さんやっぱり優しい顔が一番です…」

「……」

「他の人にもその顔見せた方がいいですよ」

「できねえ」

「え?」

「……」



私に背中を向けて行ってしまった。



なんでできないんだろう。



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