Out-of-Eden―禁断の果実―
目を細めて私に笑いかける…。


見たこともない柊斗さんの顔だった。



優しい顔は見たことあるけど、こんな顔は見たことない…。



「……でも」

「お前は俺を使ってもいい」

「え…どういう」

「お前がしてくれたこと、今でも忘れねえ…」

「何か…私がしたのですか?」

「ああ」




覚えていない…。


私は何も思い出せない。




柊斗さんの前から会っていたのかな…?



「だから俺をお前はいくらでも使っていい」

「……」

「俺は……何でもねえ」

「そうですか…」




変な柊斗さん…。



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