Out-of-Eden―禁断の果実―
「遅いじゃないか」



お父さんだ、今日は帰ってたんだ。


毎日は帰ってこないくせに、自分のことを棚に上げて私にはこうやって怒る。



「なんだ、その目はッ!」



振り上げられる手がユイと重なって見える。




壁に吹っ飛ばされた私。



「いえ、別に」

「なんでお前はこうなんだ、何で言うこと聞かない」



私は父親に嫌われている。


かと言って私はお父さんは好きじゃない。




むしろ、どうしてお母さんがこんな人と結婚したのかもわからない。



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