もう一度、ここから…【LOVEドロップス企画参加作品】
「杏とさ、付き合い始めたのって、文化祭からだったよな?」
「そうだね……」
あの日は教室だったけど……。
「もう1回、ここからやり直さない?」
頭の上から落ちてくる健太の言葉にうなづく。
「三谷が、オレの彼女って訂正するって言ってたけど、いいの?」
「うん……」
思わず笑ってしまったけどうなづいた。
ギュッと健太がわたしを抱きしめる手を強める。
「こうやって再会できたのは運命のような気がする」
そう、大好きな人の声が耳元で囁く。