【短編】⌘ヴァンパイアLove⌘
「おい! あんま、ボーっとしてんなよ!」
はいはい、わかってますよ?!
それぐらい……。
でも、ね……?
「おい!!」
「聞いてる! うるさい! 少し、黙ってて!!」
ついつい、怒鳴っちゃう私……。
ごめん……。
ごめんね……。
でも、癖なんだ……。
治そうと思ってもね、なおらないんだ……。
「……ごめん……」
隼人が、そう謝った。
隼人は、ぜんぜん悪くないのに……。
謝らなきゃいけないのは、私なのに……。
どうしても、謝れないの……。
ごめんね……。
私は知らない中に、はしを置いていた。
「もう、いいのか?」
私は答えずに、自分の部屋に戻った。
今日は、一人で学校行こ……。
これ以上、迷惑かけれないし……。
学校くらい、一人でいけるしね……。
私はそんな事を思いながら、準備を終えて、外の出た。
外は少し肌寒かった。
そっか……。
まだ、冬だもんね。
今は二月だった。
だから、もうすぐ入ってくる新一年生の事が少し気がかりだった。
何かの拍子で、もし秘密がバレちゃったら、大変だから……。