【短編】⌘ヴァンパイアLove⌘
「でも、憶えてない……」
「じゃあ、思い出させてあげるよ。だから、一緒においで」
彼はそう言った。
私は迷わずに頷いた。
「連れてって?」
「いいよ。おいで?」
私は彼に向かって歩く。
そして、目の前に立つと私を抱き上げた。
「少しの間、目をつぶっていてね?」
「わかった」
私は目をつぶった。
すると、いきなり眠気が襲って来た。
そして、私の意識は夢の中へと落ちて行った。