【短編】⌘ヴァンパイアLove⌘
その後は一人にしてもらった。
「隼人……」
私は何気に口に出した。
今更、考えたって意味ないのに……。
なんで?
私は、隼人に会いたいの?
でも、そんなはずない……。
だって、あんなことがあったんだよ……?
なのに、隼人に会いたいわけない……!!
じゃあ、なんで思い出したの?
きっと、隼人は私の事なんて嫌いになってる……。
分かってる……!
なのに、何で会いたいって思ってるの?
だって、ここにいた方が幸せじゃない……!
学校だって、行こうと思えば行けるじゃない……!
そうすれば、隼人に会えるじゃない……。
「隼人に……会える……?」
私は学校に行きたくなった。
ついさっきまで、行きたくないと思ってたのに……。
やっぱり、隼人に会いたいんだ!
でも、会ってどうするの?
だって、もぉ話せないでしょ?
怒ってるに決まってるもん!
それに、嫌いになってると思うし……。
じゃあ、やっぱり会わない方がいいかも……。
そんな事を考え出したら止まらなくなっていた。
どんどん、嫌な事が思い浮かぶ。
いい方に考えようとしても……
悪い方に考えてしまう……。
こんな私、どうすればいいの?
わからない……。
わからないんだよ……。
だから、誰か教えて?
私に……!
私は心の中で叫んでいた。