【短編】⌘ヴァンパイアLove⌘
訪問者
それから、数時間がたった。
落ち着こ……。
やっと、少しだけ冷静な判断ができるようになってきた。
「ふぅ~……」
私が一息ついた時だった、また窓がいきなり開いた。
今度は誰?
私の部屋って、どこになっても侵入されやすいの?
そんな変な疑問をいだいている時だった。
「迎えに来たぜ!」
「は、隼人?!」
隼人が部屋に入ってきた。
嘘?
隼人?
だって……!
ありえないよ?
私……!
「隼人……何で来たの?」
嬉しいのに、冷たい声で聞いてしまう。
これじゃ、また隼人に……。
どうしよ?
私、わかんないよ……。
「まだ、怒ってんのか?」
「違う……!」
「なら、いいや!」
「意味不明。私の聞いた事に答えてよ」
なんで?
怒ってないの?
私の頭は疑問符でいっぱいだった。