【短編】⌘ヴァンパイアLove⌘
学園
「遅い!」
生徒会室。
朝、臨時会議があるってちゃんと伝えたのに……。
「なんで、隼人はこないの?!」
「副委員長、落ち着いてください!!」
後輩からそう言われた……。
もぉ、私終わってるわ……。
そう思った時だった。
後ろに気配を感じた。
「だれ?!」
見ると、二本の牙が口から見えていた。
ヴァンパイア!
でも、何時の間?
生徒会室を見渡す。
生徒会メンバーは全員座っている。
一般生徒……。
その時、首筋に牙が刺さるのを感じた。
「……っ!」
なんで、誰もたすけないのよ!!
逃げ出したくても動けない。
このままじゃヤバイ!!
でも、どうすればいい?
助けを呼ぶ?
でも、どうやって?
大声をだせば、人間の生徒にバレる……。
それは、いけない……
っていうか、私この状況でなんでここまで冷静なの?!
自分で自分に驚いていた。