強さをください。

当たり前のように、私は名刺を捨てた。

関わる必要のない人だと思ったから。


だけど、
偶然は重なるもので
次の日には再会してしまったんだ。


透に見付からないように歩いていたのに、そんな努力は全くの無駄で、私を見付けた透は勢いよく私に向かって走って来た。
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