強さをください。

飲みながら私はほとんど会話をしなかった。


どこからどう見てもチャラかった透を、警戒するしか出来なかったから。


一人で話す透。
だけど、その一人会話が私には何故か心地良かったんだ。


真っ直ぐな瞳で私を見る透の目を私は逸らせなくなっていた。
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