強さをください。
家出だけじゃ気が済まなくなったのんちゃんは、
今度は手を挙げるようになっていった。
まだ安定期に入っていない頃、のんちゃんは私を思いっきり突き飛ばしたんだ。
突き飛ばした拍子に
私は強くしりもちをついた。
しりもちをついた私を、
のんちゃんは鼻で笑った。
それから、
起き上がった私をもう一度突き飛ばして今度は壁に背中を強打した。
痛かった…。
体じゃなくて心が。
命を粗末に出来るのんちゃんに悲しくなった。