《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
(え……なに……?

勉強してるんじゃないの……?)




詮索はよくないと
わかってても、いつまでも
続く音がだんだん気に
なって仕方なくなってきた。




あたしは料理を中断して、
おそるおそる階段をのぼり
始める。




2階につくとやっぱり
その音はより鮮明に聞こえた。




お兄ちゃんの部屋は2階の
角を曲がったいちばん奥。




そろりそろりと廊下を
進んでると――物音以外の
音も耳に入ってくる。



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