《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
まさか。まさか。




そう心の中で繰り返し
ながら廊下の角を曲がった
時、あたしは愕然とした。




―――お兄ちゃんの部屋の
ドアが、少しだけ開いてる。




(嫌だ………こんなの……!)




作られた悪夢みたいだった。




耳について離れない声と、
あたしを誘うように
開いてるドア。




どうしてこんな状況に
なってるの?



自分でもそれが信じられない。



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