《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
今のあたしの感情は、
普通じゃない――…。




「紗耶―――…」




取った布団を放り投げて、
お兄ちゃんがベッドに
膝をつきあたしに
覆いかぶさってきた。




「………!?

ヤだっ、お兄ちゃん……!!」




たった数時間前まで他の
人と肌を合わせてた体で、
あたしを抱こうというの?




信じられない。




それにそんなのは、絶対に
嫌だった。




「やめて、お兄ちゃん……!!」



_
< 112 / 448 >

この作品をシェア

pagetop