《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
お兄ちゃんの部屋を
覗き見した、あの瞬間。
複雑に入り乱れる感情の
中で、たしかにあたしは
激しい悲しみと嫉妬を感じた。
“あたし以外”の人と
あんなことをしてる
お兄ちゃんが、嫌だと思った。
それこそが、もうあたしが
心までお兄ちゃんに支配
されてる証拠――…。
……お兄ちゃんが、当たり
前のように与え続けてきたもの。
_
覗き見した、あの瞬間。
複雑に入り乱れる感情の
中で、たしかにあたしは
激しい悲しみと嫉妬を感じた。
“あたし以外”の人と
あんなことをしてる
お兄ちゃんが、嫌だと思った。
それこそが、もうあたしが
心までお兄ちゃんに支配
されてる証拠――…。
……お兄ちゃんが、当たり
前のように与え続けてきたもの。
_