《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
お兄ちゃんの部屋を
覗き見した、あの瞬間。




複雑に入り乱れる感情の
中で、たしかにあたしは
激しい悲しみと嫉妬を感じた。




“あたし以外”の人と
あんなことをしてる
お兄ちゃんが、嫌だと思った。




それこそが、もうあたしが
心までお兄ちゃんに支配
されてる証拠――…。







……お兄ちゃんが、当たり
前のように与え続けてきたもの。



_
< 126 / 448 >

この作品をシェア

pagetop