《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
ここに寝っころがって
ボンヤリ空を見上げるのが
好きで、実は時々やってる
ことだった。




季節は夏まっさかり。




晴れ渡った空は青くて、
澄んでて。




草と風の匂いを感じながら
こうして寝そべってると、
つかの間の開放感が味わえる。




自分が何にも縛られてない
自由な体だって……錯覚を
覚えることができる。




ほんのわずかな時間でも、
あたしはそれで安らぐ
ことができた。



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