《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
しばらくすると空の青さが
目にしみてきて、今度は
瞳を閉じる。




こうすると、大地を五感
全体で感じることができる。


その感覚も、好きだった。




しばらく目を閉じたまま、
ゆっくりと呼吸を続けてた
あたしは。




「オイ、そこのお前!」




ふいに聞こえてきた声に、
ビックリして目を開けた。




上半身を起こしてキョロ
キョロすると、少し離れた
所に一人の男の子がいる。



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