《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「なんか、質問したい
ことがあるんだって。

家の前で一緒になったから
お連れしたよ」




お兄ちゃんと宮原さんが
言葉を交わすところを
見たくなくて、サッサと
説明してしまう。




お兄ちゃんはしばらく
黙ってたけど、すぐに
何事もなかったかのように
ふわりと笑って、




「……そうか。

電話くれればよかったのに。

少しの時間ならかまわないよ」




そう言って、宮原さんに
上がるよう手招きした。



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